蓮池のヨツボシトンボ

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[ 愛媛県 松山市 ]

午前中は少し時間があったので、道後温泉のすぐ傍、湯築城址公園に行ってみた。

梅雨の晴れ間にヒラズゲンセイが出ているのではないか、そう思えたのだ。

発生場所は藤棚のレッドウッド材に多数ある、クマバチの巣である。

しばらく巣穴を見上げていると、自転車でやってきた若者が同じように

巣穴を見上げ始めた。ああ、どう見ても「虫屋」の気配がする。

彼はなんと私の母校、愛媛大学農学部の学生さんであった。

肝心のヒラズゲンセイは現れなかったが、すでに今月はじめには複数個体が

発生していること、採集者がけっこう来ていること、

および生態についての貴重な観察情報を聞くことができた。

ありがとうございました。

今日は絶好の天候条件であったものの、もしかしたら朝早くすでに

採集者が入った可能性もあると聞き、私は直感的にこれ以上粘ってもダメだと

感じて昼前には退散した。

さて、飼育昆虫の食草をいくつか確保せねなならず、

思い当たるフィールドへ回ってみた。場所は久谷方面。

四国巡礼八十八ヶ所の札所、「浄瑠璃寺」は好きな場所で立ち寄ってみた。

キハダの青い実を見上げながら、ここの境内にも立派なオガタマノキがあることに

初めて気づいた。そして寺の裏手には蓮池が数年前に出来たことも初めて知った。

P6130021蓮池.jpg
( 写真:OM-D E-M5  M.ズイコーデジタル12ー50ミリズーム )

水深は浅いが、ヤゴの抜け殻が多い。ときおりクロスジギンヤンマがやって来るほかに、

ショウジョウトンボ、ハラビロトンボ、モノサシトンボ、オオシオカラトンボなどがいた。

さらに、ヨツボシトンボも2頭だけだが確認できた。

098ヨツボシトンボ.JPG
( 写真: EOSー7D EF70-300ミリズーム )

ここの池には「チョウトンボも多いのよ」とも居合わせた女性から聞いた。

蓮池が出来たのは5年ほど以前のことらしい。

見る人によればここはトンボの楽園とも言えるだろう。蓮の花は一輪だけ開いていた。

モノサシトンボがあちこちで盛んに産卵していた。

249モノサシトンボ飛翔.JPG
( 写真: EOSー7D EF70-300ミリズーム )

モノサシトンボを度々飛び立たせるのは、アメンボの仕業であった。

飼育昆虫の食草を確保できる場所はしばらくして見つけることができた。

土地の持ち主に断ってから、採取しておいた。これで、3~4日分はあるだろう。

ポポーの実はまだ小さいが、クリの花はもう終盤。

今頃、宮崎ではとっくに散っていることだろう。

P6130089栗の花.jpg
( 写真:OM-D E-M5  M.ズイコーデジタル12ー50ミリズーム )





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