オオミズアオの卵、シャクガ幼虫の体外寄生

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[ 宮崎県 三股町 ]

延岡市に滞在していた夜のこと、我が家では居間の窓にオオミズアオが

飛来していたそうだ。

今朝、網戸に付着した卵を見て、「あ、オオミズアオが来たんだ!」と叫ぶ私。

すると嫁さんが、「お父さんがいない夜、部屋に入りたがっているオオミズアオが

もう翅もボロボロだったけど、いたよ。」とのこと。

A_006862オオミズアオ卵.JPG網戸以外にも外壁やサッシ枠に産卵しており、全部回収したら30数個あった。

未受精卵でないことを願うばかりだ。是非、飼育したい。

都城市、そして三股町周辺の自然環境は、例えば県北の延岡市周辺と比較すると

格段に杉植林が多く、反面、広葉樹林の森の面積は極めて少ない。

大雑把に言うと、うちの周辺の自然環境は農業地、林業地に徹底して開発されており

したがってオオミズアオやヤママユなど、野蚕の生息密度はかなり低いと感じる。

この5年間、仕事部屋の外に灯火を設置して観察を続けてきたが、

野蚕の飛来は驚く程少ない。正直言ってがっかりである。

ま、何から何まですべて良し、とはいかないものだ。

延岡市のどこかに別荘でも欲しい気がする。年に数回は通いたい。


庭のススキで小さなシャクガ幼虫を見つけた。しかもコバチ類の幼虫が

体外寄生していた。

Z9011004コバチ寄生.JPGこれとまったく同じことを近くのあぜ道で4年前にも観察している。

この手の写真は、気味が悪いということで世間では敬遠される。

拙著「虫のこどもたち」(福音館書店)ではイチモンジチョウ幼虫の体に出来た

コマユバチ繭の写真を載せたが、これはけっこう評判が悪かった。

この本は自分の好き勝手に作ったし、それを出版社側も許してくれたと思っている。

いろいろと注文も受けたけれど、それは私の意図を束縛するようなものではなかった。

好き勝手に本を作らせてもらい感謝している。

もっともこの本の売れ行きは悪く、絶版ではないが、増刷はしない、ということになった。

つまり品切れ。

在庫が無くなりしだい、販売は終わる。

生き様に対して、気持ち悪いから、とタブー視すること自体、私には抵抗がある。

見たくはない現実はいっぱいある。

それを全部、否定してしまって、自然を理解できるだろうか。

自然写真というジャンルがあるが、そこでイージーな気持ち良い写真ばかりで

評価されるとしたら、それはやはりおかしい、と思う。

と、いうようなことを書くと、「新開は硬派か!」、と言われそうだ。

ま、それに関してもどう言われようとどうでもいいことだ。


さて、少し前、そう2週間前あたりからメインパソコンの調子がおかしい、と

感じ始めた。そして一週間前、左足のこむら返りから痛みが始まり、

その痛みがここ三日前からひどくなった。

偶然ではあるが、パソコンの不調と自分の体調不良を重ねて考えてしまう。

今朝は臀部から太もも、ふくらはぎまでの痛みが頂点に達し、

いてもたってもいられない程の激痛。症状から坐骨神経痛とはわかるが

医者の診断を受けることにした。するとやはり「坐骨神経痛」とのこと。

痛み止めの服用薬をもらった。

これからは気長に自分自身で治療努力をするしかない。

パソコンは、治療法を知らないので、新しい機種を注文した。

できればパソコンなど使わないで仕事ができるといい、といつも思うが、

田舎暮らしで仕事ができているのは、パソコンのおかげである。













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