クヌギの萌芽更新

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[ 宮崎県 三股町 ]

我が家の林で一番大きなクヌギ。このクヌギでもクヌギカメムシが今、2令になっている。

3Z5A3550大クヌギ.JPGこのクヌギだけでもものすごい量の葉っぱを落としたはずだ。残念ながら下枝が無く、

ほぼ直立したこのクヌギでは、幹表面で出会う昆虫しか観察不可能だ。

さて、6年前から毎年のようにクヌギを少しづつ伐採し、萌芽更新を試みてきた。

根元から伐採したクヌギは翌年には若枝をグングンと伸ばし、

萌芽力の強さを見せつけてくれる。そして低木となって様々な昆虫の生活の場となり

自然観察には好都合な場所ともなっていた。

ところが、萌芽してから2年目でどのクヌギも枯れている。

3Z5A3543クヌギ萌芽更新.JPGこのクヌギは2年まえに伐採したのだが、根元から伸びた幹はすでに枯死している。

根元の部分にはキノコが生え、朽木化しておりいづれ根っこはノコギリクワガタ幼虫

のゆりかごになるだろう。

ともかく枯れているのだから、冬芽がまったく育っていない。

すぐ隣のクヌギも2年目で枯死。枝は少し力を入れると乾いた音がして簡単に折れる。

3Z5A3542枯れたクヌギ.JPG萌芽更新のつもりで伐採したクヌギやコナラの全てが枯死してしまった。

同じ地区の方に伺った話では、クヌギの寿命が尽きているから、ということだ。

樹齢については、30~40年辺りだがその程度で樹力が衰えてしまうものだろうか?

萌芽更新というのは、かなり若い樹で行う必要があるのだろうか?

これまで萌芽更新という言葉を理解しているつもりでいたのだが、

自分の林を所有して伐採までしてみて、初めてぶつかった疑問である。

ともかくも、昨年の暮れから林内の見直しをしており、

来月にはクヌギ苗木の植え付け作業を予定している。

昨年も20本の苗木を植えたのであるが、ことごとくコウモリガ幼虫の食害を受けて

そのあと強風によって根元から折れてしまった。それ以外にも理由はわからないが

枯れてしまうものが多く、20本のうち生き残っているのは数本のみ。

今度の植え付けは40本を目標としたい。




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