雨に濡れても

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誰かが書いてたと思うが、「人には、虫が好きか、嫌いかの二通りしかない」と。それを裏付けるのが例えばイモムシかと思う。イモムシは嫌われる代表格だが、逆にイモムシ大好きという方もかなり多い。いや、ちょっとだけ多い。虫は好きだけど、イモムシだけは苦手という方もいるので、話は少し複雑になるが、私自身、中学生までイモムシは苦手だった。しかし、私は中学2年生のとき、理科の宿題で点数稼ぎをしたいという下心で、アゲハの幼虫を飼育した。おっかなびっくりで、イモムシを割り箸で摘んだりしていたが、飼っているうちに馴染んでしまった。「なんだ、イモムシって別にどうってことないじゃない。葉っぱ食べている姿は可愛いくらいだなあ」  と嫌いが好きへと逆転した。何事も経験を積むべしですね。

さて、今朝も雨。庭のクロガネモチにいたシンジュサン幼虫8匹は、今朝の段階で3匹となった。見落としがないかしつこく眺めていたら、でっかいトビモンオオエダシャク幼虫がいた。本種は尺取り虫の中でも横綱級の大きさ。
トビモンオオエダシャク幼虫P7050124.jpgクヌギ材置き場では、タイワンオオテントウダマシが食事中。
タイワンオオテントウダマシP7050161_1.jpg忙しげに口を動かし、おそらく菌類でしょう、バクバク食っていた。
しつこい雨も、夕方には小休止。そこで犬と散歩に出かけてみると、セグロベニトゲアシガが多数いた。それならばと、ネザサの葉裏をめくってみれば、ササコナフキツノアブラムシのコロニーが無数にあって、ゴイシシジミ幼虫が何匹も見つかった。
ゴイシシジミ幼虫P7050212.jpg真新しい蛹も一個あった。ゴイシシジミの成虫もアブラムシの甘露を吸いに来ていた。
ゴイシシジミP7050196.jpg散歩とは言え、気になる場所では10分以上足が止まる。すると飼い犬チョロも先に行きたくて「クウン,クウン」と催促鳴きする。気がつけば一時間近く散歩していた。

庭に戻ると、クロガネモチにいたトビモンオオエダシャク幼虫の体は、すっかり乾いていた。
トビモンオオエダシャク幼虫P7050306.jpgでも、ということは、今日一日中そこでじっと動かずにいたということだ。クヌギのヤママユ幼虫も右に同じ。生き物として、できるだけエネルギーを無駄に使わないことは大事だ、という教訓を得た気がする。休め、日本人よ!

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