美味しい牛糞とは

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三股町 田上

Mさんのお宅にお邪魔した。敷地の手前に牛舎があり、ここで牛糞をいただくためであった。生憎、落ちたばかりの糞がなかったので、しばらく待つことにした。ちょうど夕方の餌やりの時間だった。その作業を眺めながら、育牛のことをいろいろ教えてもらった。若牛は生後11ヶ月で競りに出される。競り間近の牛のお隣には、乳離れしたばかりの子牛兄弟がいた。
子牛IMG_0755.JPG親から離すと一晩中鳴くそうだ。親も同じく鳴くので、結構騒がしいとおっしゃっていた。我が家はどの牛舎からも400メートル以上離れているので遠声でしかなく、むしろ田舎の情緒を感じるいい響きとなる。
好奇心はあるものの、牛は用心深い。顔を撫でようとすると、すぐに逃げる。手をダランと差し出すと長い舌で舐めてくれる。かなりザラザラとした感触。これがタンなのか。旨いと言って喰っているけれど。

待つこと30分。ボトン、とうんちが落ちる音がする。「あ、落ちました!」
Mさんがさっそくショベルでうんちを掬い上げて、牛舎の外に運んでくれる。それを私はビニール袋でわしづかみにする。「おお!温かいですね。新鮮!!美味しそう!」などと喜ぶと、Mさんも大笑い。

牛糞のごちそうをたんまりいただき、ダイコクコガネに給餌したあと、残りは冷凍庫に保管した。
冷凍庫には牛糞やらカイコの繭、カマキリの卵のう、など通常では考えられない物件がギッシリ納まっている。そのうち大容量の冷凍専用庫が必要だなあ。


夕方遅めの犬の散歩。カトリヤンマが盛んに餌を穫っていた。 ヒグラシも鳴いていた。
夕焼け1020.JPG



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