林業ロボットとは

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三股町 田上

谷津田の向かい側で先月から始まった、杉伐採。日曜日とあって今日はさすがに休み。犬の散歩がてら作業現場に入ってみた。
伐採作業IMG_9825_1.JPG現場に入る前からこのように、スカスカになった杉山の様子がわかる。右手に見える林も全部伐採予定で、総延長400mにはなるだろうか。
伐採作業IMG_9832_1.JPG鬱蒼と繁っていた杉林はなだらかな丘陵になっていた。じつはこの場所ではヒメボタルが繁殖していたのだが、裸地になってはひとたまりもないだろう。もっとも、ヒメボタルだけでなくここに棲息していた様々な生き物が死滅したかと思うが、それは仕方が無い。杉はいづれ刈るべく植えたものだ。

ところで、伐採作業では一日、約100本を伐採している。チェンソーを扱う作業員は一人。切り倒した杉を抱え上げて枝を落とし、細切れにするのは、こちらの重機。
伐採作業IMG_9844_1.JPGチェーンを巻き付けたタイヤが回転し、樹を丸ごと転がしながら、任意の場所でカットできる。白くテカっているのがチェンソーだ。平日だと、私が部屋で仕事をしている間も、外から伐採作業の音がよく聞こえるが、ほぼ絶え間なく作業は続いている。チェンソーはある程度使うと切れが悪くなるので、交換なり歯を研ぐ、というメンテナンスの休憩が必要ではないか?ととても気になって仕方が無いが、作業の中断はない。そのもの凄い切れ味に驚くばかりだ。
私がチェンソーを使う場合だと、30分も作業すると、目立てをしないと極端に切れ味が悪くなり、作業にならない。

この伐採地の地権者は10数名にも及び、かなり細かく境界線が引かれている。その地主のある方に聞いたところでは、伐採したあとにまた杉植林をする予定は無いとのことだった。その理由は各保有地面積が狭過ぎて、杉植林に必要な補助金を得られないからとのこと。では、伐採した跡地は荒れ地になるのだろうかと気になるが、嫁さんはそのことでとても気になっているようだ。

「あれだけ広範囲に伐採するのだから、きっと跡地には太陽光発電パネルの建設が始まるのじゃない。このあたり、あちこちで増えているでしょ。砂漠に太陽光発電パネルが並んでいるみたいで、嫌だわ・これでは、田舎暮らしの良さをアピールするどころか、ぶち壊すだけじゃやない。」

ま、たしかにそういう危惧はある。しかし、地元の方々の意識は正反対だ。例えば携帯基地局のでっかいアンテナ塔が建設されようが、まるで無頓着で、以前、私が自治会の中で情報共有する話し合いの場を提案したけれど、寸前で潰されてしまった。「すでにアンテナはあるけれど、誰も健康被害なんか訴えていないし、うちの牛は元気だ。電磁波どうのこうのというけれど、根拠があるのか!」と一蹴される。
そもそも、景観破壊、という認識さえ窺えない。お金が入ればいいじゃないか、アンテナ建ててもらえば年間いくらかでも電話会社からもらえるんだから、それをつべこべ言うな!
という風潮が極めて強い、と感じている、もちろん、地元の中でもそうではない考えの方もいらっしゃるが少数派である。原発村の問題と通じるなあ、と感じる。

シュレーゲルIMG_0552_1.JPG
シュレーゲルアマガエルの子供が、梢にいました。

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