モンシロモドキ、ツワブキに来る

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三股町 田上

来月に開催予定の写真展の準備作業を始めているが、時間に余裕がなく、ギリギリのスケジュールだ。

午後1時過ぎ、玄関前のツワブキにモンシロモドキが来ていた。最初はスジグロシロチョウかと見過ごしそうになった。しきりと吸蜜していたおかげで、撮影もできた。

モンシロモドキ701A9662.JPGモンシロモドキを初めて撮影したのは、八丈島で、9月のことだった。南方系の蛾なんだなあ、と感激したことも懐かしいが、それから10年以上経て、宮崎の我が家周辺ではたまに見かけることができるようになった。本種の詳しい分布を知らないが、本州も分布域に入っており、それがどの辺りからかわからない。モンシロモドキは、けっこう神経質で、なかなか近寄らせてくれない。
モンシロモドキ701A9668.JPG

黒点模様が並んでいて、眼をカモフラージュしているようにも見える(10MG)。

さて、一昨日から諫早市の国立諫早青少年自然の家に出掛けていた。「森のようちえん」全国フォーラムの分科会の中で、講演と観察会の講師の仕事があった。フォーラムは三日間に渡って終日開催されていたが、私は22日の午前中のプログラムの講師として参加しただけなので、前日に観察会の下見をしたあとは、なんとも身の置き所もなく時間を持て余し、夜の懇親会の盛大な立食パーティも、誰一人として会話を交わす相手もおらず、早々に退散して大浴場で一人きりの贅沢入浴を堪能した。寝室は2段ベットの相部屋(4人)であり、同室の方に気を遣いながら就寝した。就寝して深夜、後から入室して来た兄ちゃんが、部屋の明かりを点灯してからに、眩しいことこの上無し!「この野郎、少しは気を遣わんかい」とどなりつける気も失せ、手で顔を覆い寝たふりをした。「ああ、早めにホテルをとっておかなかったのが災いしたなあ」と悔やむもすでに遅し。諫早市内のホテルは連休のせいか、どこも満室で予約がとれなかったのだ。フォーラムでは講師も会場の青少年自然の家の宿泊施設に無料で泊まれるのだが、それを伝え聞いたのは直前のことだった。諫早市内のどこのホテルも満室、というのも不思議ではあった。

さてさて、肝心の講演と観察会のレポートだが、今回はいづれも充実した内容だった。
なんといっても聴講者の方々が熱心であったからに他ならない。しかも、予報では天候が崩れるとのことだったが、午前中は気温も高めで日差しこそ無かったが、そこそこ虫たちも動いてくれた。細かく書いていると長くなるので省略するが、皆さん、野外観察がいかに楽しいものかを、改めて実感していただけたかと思う。
参加者の定員数はあらかじめ聞いていたが、当日の朝、飛び込み参加の方がいて、嬉しかった。



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