スタジオ撮影の極意とは

| | トラックバック(0)
三股町 田上 

昨日は、我が家の林の手入れ、つまりは山仕事に明け暮れていた。無理のない自分のペースで行うようにしたが、しばらくサボッていたせいだろうか、かなりキツく感じた。たいした作業ではなかったのだが。

さて、前々から気になっていた、標本撮影用の機材を組み直した。標本撮影では、倍率の違いで二通りの撮影セットを組んでいるが、高倍率用は以前紹介したことがある。もう一つ等倍までの低倍率撮影用のセットは、その場しのぎの感が否めず、しかも作業スペースを多く占めるので、そこを改善したいと思っていた。
そこで、かなり思い切った装置を組んでみた。主なコンセプトは二つ。

①カメラと撮影台、そして、照明機材が全て一体であること。
②セット全体が、自由にさっと移動できて、使用しないときはスタジオの片隅に収納できること。

標本撮影の条件として、俯瞰撮影が必須なので、スタジオスタンドという写真館など商業写真のスタジオでよく使われている機材を改造することにした。スタジオスタンドに撮影台と照明機材を組み込む、という単純な作業ではあるのだが、ガッチリ固定できて撮影作業もやりやすい形にするには、それなりの工夫が必要だった。

三脚P3060079.jpg

背景がゴチャゴチャしてわかりづらい写真だが、なんとなく雰囲気は伝わるだろうか。ま、無理でも勘弁して欲しい。工作のなかで一番の工夫のしどころは、小型三脚をスタジオスタンドに固定することだった。この工作にちょうど合う三脚を、松山の実家から持ち帰っていたのもタイミング良かった。
三脚P3060080.jpg
スタジオスタンドはアルミ合金だろうと思うが、穴開け作業も簡単で、ガッチリとネジ止めをした。

じつは、スタジオスタンドも小型三脚も、もらいものであって、出費はゼロ円である。まさにゼロ円スタジオ?


私の撮影スタジオでは、机のような作業台は使っていない。ま、一つだけ、500円の小さなテレビ台があるが、それだけ。
広い面積の台が必要なときは、天板を固定するが、通常、撮影台はない。

こうしたやり方をとるのは、照明の自由度を得るため、というのが一番の理由で、被写体を取り囲む空間はできるだけ、余裕をもたせている。いろいろ作業をする上でも、立ち回りがやり易い。

スタジオ撮影の勉強を特に受けたわけではないが、私のプロフィールにもあるように、私はかつて学研映画の現場に身を置いていた。プロの映画カメラマンや照明スタッフの方々の仕事を間近で体験でき、そこから得た知識が、今の自分の肥やしになっている。学研を出たあとも、映像関係の仕事で、演出として加わる機会がいくつかあったが、特に印象に強く残っているのは、大船スタジオに数日間、通い詰めたコマーシャル撮影の仕事だった。朝早くから夜遅くまで、体育館のようなスタジオに缶詰となり、昼食時だけ外に出れた。窓の無い暗黒のスタジオで一日中作業しているのは、結構辛いものもあったが、様々な業種のプロ達がキビキビと作業している様は、得るものが多く、まるで別世界に迷い込んだ気分だった。なんと自分は未熟なことか、と痛感した。
そして、そのときに見た撮影用セットの組み方が、一つ一つ、今でも強烈に思い起こされる。
« ミツバチ       早春蛾〜イボタガ »