ビニールハウスがお気に入り

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三股町 田上

数日前、カゴに入れてあったビニール袋にハネナシコロギス幼虫が入っていた。
場所は飼育部屋で、ここは屋外に開放されている。
様々な虫たちが出入りしており、ときにはジョウビタキがやって来ることもある。

自然下では葉っぱを合わせたり、切って折り曲げたりして、葉っぱハウスの中に潜むという習性が、コロギス類の特徴である。

しかし、どうやら巣材としてビニール袋も気に入ったようだ。
巣材の選択条件は、材の厚さ、硬さ加減などが決め手になるのかもしれない。

これは面白い撮影しておこうと思いつつ、他の仕事に引っ張られてつい忘れてしまった。
次の日にビニール袋を覗いてみたが、幼虫の姿は無かった。

「なんだ、一夜限りの宿だったか、残念!」と、ガッカリ。

しかし、さらに数日後、再び幼虫が戻っていた。


ハネナシコロギス701A7244.JPGビニール袋は洗ったあと、吊りカゴの中で乾かしていたもので、取り入れるのをうっかり忘れていた。
まさかそのビニール袋に営巣するとはなあ〜、予想だにしなかった。

ビニールの端に切れ込みがあるが、これはハネナシコロギス幼虫が噛み切ったのだと思う。


外から丸見えだけれど、体を優しく包み込んでくれる場所が大事なのかもしれない。
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