観察の最近のブログ記事


昨夜から今朝にかけて雨脚が強く雷も鳴っていたが、日が昇ってからは雨も風もさほどではなかった。
チョロは昨年と同様、玄関に自主的に非難してきた。

台風が鹿児島に上陸して、これからいよいよ来るぞ!と準備万端備えていたが、
なんだか肩すかしとなった。
風が強く吹き荒れたのは、束の間。


クロアゲハIMG_8021.JPGアカメガシワが風に激しく煽られている。
アカギカメムシたちは、大丈夫だろうか?

雨が止んだおりには、庭の低い位置を無数のウスバキトンボが群れ飛んでいた。
ヒガンバナには、アゲハ類やキチョウも来ていた。


クロアゲハIMG_8017.JPG
午後5時過ぎ。晴れ間も出て来た。
待ってました!とばかり、羽化しているアカギカメムシがいた。
クロアゲハIMG_8023.JPG
群れていた成虫や幼虫は分散していたが、あちこちで2、3頭が寄り添っていた。幼虫は2頭しか見つからず、ほとんどが羽化を終えたようだ。

クヌギの樹液レストランはいつも通りにオオスズメバチで賑わっていたが、
今日はゴマダラチョウの姿もあった。
クロアゲハIMG_8073.JPG
ダイミョウチクで、シロヘリカメムシを確認。

嵐の前の静けさ

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三股町は朝からときおり小雨程度で、静かだった(午後8時現在まで)。

今のうちに腹ごしらえ、ということだろうか、庭のヒガンバナや紫蘇の花にはたくさんの昆虫で賑わっていた。


モンキアゲハIMG_1257.JPG
ヒガンバナには写真のモンキアゲハと、ナガサキアゲハ、カラスアゲハ、アゲハ、が来ていた。

紫蘇の花には、とくにスズバチが多く、雌に求愛するオス同士の闘争も頻繁に見られた。

ハラボソツリアブは交尾したまま、メスだけが吸蜜していた。写真画面の左がメス。
ホソツリアブIMG_1227.JPG
このあと、オスが単独で吸蜜していた。交尾中はおそらく食事を控えているのだろう。

クヌギの樹液には、これまでヒメスズメバチの飛来が多かったが、今朝から急にオオスズメバチが
頻繁に通うようになった。こうなると、ヒメスズメバチは樹液レストランから閉め出されてしまう。

オオスズメIMG_1183.JPG
ほんとうに台風が接近しているの?と、拍子抜けするような一日だったが、
天気情報では、日付が変わる頃から風雨が激しくなる、ということらしい。

昨日の今日

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昨日、産卵すると思われたコガネグモだが、
2メートルほど離れた場所に移動していた。
コガネグモ♀IMG_9625.JPGお腹は萎んでいるので、やはり予想したように昨夜、産卵したのだろう。
しかし、卵のうは見つけることができなかった。お腹の大きさからして、卵のうのサイズは小さめかと思う。

このメスは弱っていて、網糸を張る元気もないように見える。

ハルニレの樹液に夢中なのは、コアオハナムグリと多数のアミメアリ。
樹液IMG_9636.JPGコアオハナムグリは、アリにまとわりつかれてもまったく動じない。
見ているだけでも、こちらがこそばゆくなりそうだ。

クヌギの樹液では、ヤブキリのオス。
樹液IMG_9687.JPGクワの葉裏にいた、ツマグロオオヨコバイの終齢幼虫。
ツマグロオオヨコバイIMG_9657.JPGツマグロオオヨコバイは成虫越冬で、産卵は4〜5月頃。ふ化した幼虫はゆっくりと成長し、
羽化は8月半ば〜9月はじめ頃。
この幼虫はそろそろ羽化が近いようだ。


みやま市立図書館

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福岡県みやま市のみやま市立図書館で、昆虫観察と講演を行った。
図書館の敷地内の植え込みを巡って虫探しを1時間。下見をした午前中はクマゼミが賑やかに鳴いていたが、午後から観察会が始まったときには、まったく鳴き止んで、ニイニイゼミの鳴き声一色になっていた。
しばらくすると、アブラゼミの鳴き声も一匹だけ加わった。

敷地内のサクラやクスノキ、ケヤキには、キマダラカメムシがたくさんついていて、卵、幼虫、成虫とすべてのステージが見られた。
キマダラ幼虫IMG_6149.JPG
ショウリョウバッタの幼虫は無数にいて、ほとんどが中令以上まで成長していた。トノサマバッタの大きな成虫も飛び出し、参加者の子供たちが一斉に追いかけていた。

サクラの葉裏に、クサカゲロウの一種。
クサカゲロウIMG_6109.JPG
ヤブガラシの花蜜をなめていたのは、ヒメカメノコテントウ。ナミテントウも来ていた。
ヒメカメノコIMG_6169.JPG
ヒメバチの一種だろうか、こちらもしきりとヤブガラシの花蜜を嘗めていた。
ヒメバチspIMG_6178.JPG
身近な環境でも、その気になればささやかでも楽しい昆虫観察ができる。

今夜は佐賀市内泊とした。

6月も、もう半ば

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午前7時41分。 庭にキアゲハ。
キアゲハIMG_5960.JPG
昨晩からずっとクヌギの葉で休んでいたタマムシの新成虫を撮影していると、
嫁さんが「あっちには、まるで図鑑に出ている標本写真みたいなチョウがいるよ」
と教えてくれた。犬小屋のすぐ傍だ。

午後1時32分。  日南市北郷町。

アブラギリIMG_6020.JPG
アブラギリの花は遠目には白く目立っていたが、近寄ってみれば、すでに散った花の方が多い。

午後4時41分。 庭のクヌギでヤブキリ♀を発見。洗濯物を取り入れているときだった。
ヤブキリIMG_3372.JPGヤブキリが狙っていたのは、網掛け飼育中のヤママユ幼虫。
ご馳走を目の前にして、ずっとこの場所から動こうとしない。
止む無く排除した。 

また戻って来るだろうと思っていたら、案の定!
40分後に覗いてみたら、網の別の場所にしがみついていた。
中のヤママユ幼虫が移動していたのをちゃんと探し当てたわけだ。

網を外したウスタビガの繭たちも気になる。繭に穴を開けられ食害を受けてはたまらない。

午後5時58分。 K子おばあちゃんの畑で、ニンジンの花が咲いていた。
ニンジンの花IMG_7842.JPG虫は、ハエの類いが数匹来ているだけだった。

都城市〜串間市〜日南市、そして三股町と、3時間の運転は少し疲れた。





待ったなし

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谷津田の用水路にあった、ヤマサナエの羽化殻(ヤゴの抜け殻)。
ヤマサナエ抜け殻IMG_9932.JPG庭のエノキの幹に数頭がたむろしていた、ヨツボシホソバの幼虫。
ヨツボシホソバ幼虫IMG_9929.JPG家庭菜園のネギ坊主で吸蜜していた、ツマグロヒョウモン♂。
ツマグロヒョウモンIMG_9924.JPG花に混じって、果実(豆さや)も目立ち始めた、レンゲ。
レンゲIMG_9941.JPG


さなぎ

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三股町 田上

今日は久々の雨。このお湿りで、シイタケの成長にも弾みがつくことだろう。

写真は昨日、撮影したモンシロチョウの越冬蛹。

モンシロチョウ越冬蛹IMG_6603.jpgすぐ傍のブロッコリー畑で育ったようだ。

ナナホシテントウの蛹は南向きのコンクリート護岸壁に多数ついている。

ななほしてんとう蛹IMG_6608.JPG羽化殻や前蛹も見つかる。コンクリートがヒーターのような役割をしているのだろう。
ナナホシテントウにとって、冬はそれほど苦にならないらしい。

昨日、紹介したツチイナゴのはやにえは、今日になって消えていた。
モズが食べたのだと思われる。そのモズは、ときおり我が家の庭にも顔を出す、
メスである。








三国丘陵

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福岡県 小郡市

昨日は、福岡県みやま市の、「みやま市立図書館」のイベントで、講演を行った。
講演終了後、佐賀市に移動し佐賀市内に投宿。

今朝は神埼市の長男の下宿に立ち寄ってから、福岡県、小郡市の三国丘陵に赴いた。

三国IMG_6364.JPG「三国丘陵の自然を楽しむ会」のメンバーの方々にフィールドを案内していただいた。
広大な里山の自然環境だった土地が、住宅やゴルフ場、そして九州歴史資料館の建設などで、激変したようだ。
しかし、現地に降り立ってみれば、周囲の林の雰囲気からして、結構まだ多くの生き物が暮らしているように感じた。
これなら、ヤママユもきっといるはず、とクヌギやコナラ、アラカシの梢を眺めてみれば、やはりあった。
越冬卵が。

三国IMG_0864.JPG11個の卵のうち数個には小さな穴が開いており、穴の周囲に削りかすがついていた。どうやら寄生蜂が出たようだ。

ぬくいのう〜松山

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愛媛県 松山市

松山空港にてブログ更新。フリーWi-Fiを使えるようになったのは、つい最近のことかと思う。
記事の内容は昨日(11日)歩いた松山城と今朝のこと。

東雲口から松山城に登った。日曜日とあって観光客が多い。
天守閣のある頂上からは市街地と瀬戸内海が見える。
瀬戸内海IMG_0556.JPG
ササにはタケトゲハムシの「しわざ」が多数見られた。四国ではここ数年で一気に増えているようだ。
タケトゲハムシIMG_0557.JPG
城山の森は元々、植栽されたアカマツ林だったが、遷移して今では鬱蒼とした照葉樹林に覆われている。アベマキの大木も多く、樹齢のためだろうか衰えた樹があちこちで伐採されていた。根元径で1m20~40cmはあろうか。
アベマキIMG_0545.JPG
アベマキの落ち葉を並べてみた。
アベマキIMG_0564.JPG
置いたカメラザックを背負おうとして、ふと見れば、すぐ横のクチナシの葉上に、オオクモヘリカメムシがいた。
オオクモヘリカメムシIMG_0621.JPG
実家のすぐ傍で、キンカンで育ったであろうナガサキアゲハの越冬蛹を見つけた。
ナガサキアゲハ蛹IMG_6247.JPG
私が学生の頃にはナガサキアゲハはそう多くもなく、ましてこうして越冬蛹を見つけることなど、困難であった。私自身の探索能力の低さもあったろうけど、たしかに今とは違って少なかったと思う。

エノキの根際の落ち葉で、ゴマダラチョウの越冬幼虫がいくつか見つかったが、まだ葉上に残っている幼虫もいた。エノキの葉はまだ青々としている。
ゴアダラチョウIMG_0450.JPG
宮崎の三股町よりか、松山のほうが余程、暖かいようだ。
伊予弁では「あったかいなあ〜」を、「ぬくいのう〜」と言う。

霧の朝

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三股町 田上

霧の濃い朝だった。

コガネグモ幼体IMG_5957.JPGコガネグモ♀幼体の網糸が白く光っていた。

ヒメアアカネIMG_5980.JPGヒメアカネの翅も水滴で覆われていた。

キアゲハ幼虫IMG_5959.JPGシラネセンキュウのキアゲハ幼虫、ようやく熟令となる。