失敗作

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この時期にしては、雨の日が多いと感じる。 しかもかなり寒い。

室内撮影を少し、あとは今日一日デスクワークのみ。    

犬の散歩以外、フィールドを歩いていない。 夕食のシチューを仕込んでおいた。

今日の写真は、去年の5月に撮影した、失敗作。

ヨコバイ科IMG_2134.jpgクヌギの葉上で吸汁していた、ヨコバイ科の一種の幼虫だが、お尻から盛んに排泄していた。

(画面右側が頭)

かなり頻繁なので、排泄滴の撮影にトライしてみた。

幼虫の体長は3ミリ前後だから、接写倍率も高く、三脚にカメラを固定。

ググッと、お尻を持ち上げたところで、シャッターを切るタイミングを計る。

これがなかなか難しいが、何回かやっているうちにうまく写し止めることができた。

ところが、画面内に矢印で示したのが排泄滴だが、ピントが外れている。

なぜかといえば、排泄する瞬間、幼虫はお尻を曲げてしまうからだった。

体軸の右手方向にわずかにひねって、排泄している。どうやら右ひねりが癖とわかり、

そこで、幼虫の眼と滴の両方にピントが合うよう、カメラを微調整しようとした。

ところが、それがどうしてもできない。 葉っぱは微妙にうねっていて、大きな谷間となり、

レンズ前に壁となってしまう。

簡単な変更のようでもそれが不可能だった。無理矢理やれば、葉っぱがちぎれてしまい、

幼虫も逃げ出してしまっただろう。 被写体が小さいだけに、思い通りの撮影ポジションを

得ることができなかった。 こういうことは、高倍率接写ではよくある。

レンズ先端から被写体までの距離が短いという制約が、主な原因である。

( 写真:  Canon EOS 6D     MP-E65mm f/2.8 1-5x Macro Photo ストロボ2灯使用 )

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