水辺とヤブヤンマ

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シイタケほだ木用の給水タンクは、3年前に設置したものだ。

ヤブヤンマ産卵15A_4266.JPG雨水が溜まって年中、涸れることはない。  こんな人工池だが、様々な生き物が

ここで暮らすようになった。 鳥や獣たちの水場にもなっている。

で、中でも一番目を惹くのがヤブヤンマの繁殖だった。この人工池でヤゴが育ち、

ヤブヤンマが羽化していたのは、昨年まで。

 今年はヤブヤンマの羽化は無かったが、

       今日のこと♀が飛来して産卵をした(午後3時半過ぎ)。

ヤブヤンマ産卵IMG_2436.JPG産卵場所は水タンクから1メートル離れた崖である。 何度も繰り返し産卵していた。

孵化したヤゴ(幼虫)は地面を1メートル近く移動し、なおかつそそり立つタンクの壁を45センチ

登り降りせねば、水の中のゆりかごにたどり着けない。

こんな試練を乗り越えてまで羽化していた!、とは初めて知った。

シイタケほだ木の保管場所は今年から別に移したので、この水タンクは必要なくなった。

見た目にも無骨なので、タンクを地下に埋めることにした。 水面を地面と同じ高さに

する、ということだ。 そうすれば、ヤブヤンマの孵化幼虫の試練もかなり解消することだろう。

まあ、この作業はけっこう時間を食うけれど。

     人工池から飛び立った、ユスリカの一種の♂。

ユスリカ♂701A6256.JPGブラジルのサンバダンサーのごとく、フサフサを頭につけている。 これは触角だ。

前脚を高く前方に突き出しているのが、触角のようにも見える。

♀と対照的にずいぶんと スリムだ。


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