小さな武蔵野を歩く

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新宿御苑まで歩いて10分程度だった。

どんより曇り空の下、自然観察としては条件がすこぶる悪い。

今日は一日、ホテルでデスクワークと決めていたが、

午前中少しだけ外を歩いてみた。

さて新宿御苑に入ってみると、人はかなり多い。いつもの光景だが、

ほとんどが中国人で、びっくりした。

そのうち「ニーハオ!」と二人連れの女性に声を掛けられた。

手をつないだ女性二人が、私の前を歩いていたのだが、

なんとなく奇妙だなあ、と察して別コースへと舵を切った瞬間だった。

どうやら、私も中国人になっていたらしい。

スマホをかざして、記念写真を撮って、ということらしかったが、

私はスマホなんか操作の仕方を知らない。嫌いなスマホを突きつけられて

不快でもあった。咄嗟に、

「ごめんなさいね!」と振り切って逃げたのであった。

自分ながら優しくないなあ、とも思った。そのあと、目的の

「こどもと母の森」に入った。

ここは武蔵野の自然を再現したエリアで、自然観察コースとなっている。

訪れる人も少ないので、一番落ち着いて歩ける場所だ。


落ち葉_MG_0660.jpg
クヌギカメムシの卵も成虫も見つからなかったが、ふと足下を見ると、

ミズキの絨毯だった。

落ち葉ミズキ_MG_0656.jpg
観察路の傍らに、いい感じの朽ち木が転がっていた。

朽ち木キノコ_MG_0647.jpg虫の気持ちになってみれば、いかにも旨そうな朽ち木ではないか。

しかしさすがに、ここ新宿御苑で朽ち木割りをやるわけにはいかない。

やっぱり、都会の中の公園だから、仮想世界になってしまう。いじれない自然は

もう自然ではない、のだ。



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