支配人はコウモリガ?そんな樹液レストラン

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夏休みは楽しい。一ヶ月ものお休みは、まるで永遠のごとき解放感を得たようなものだ。私はかつてその解放感に酔いしれ、そして夏休み最終の一週間に地獄を見た。「なんでこんな宿題やらんと、いかんの!」と、大人のムチを罵った。

さて、「じゅえきレストラン」(ポプラ社)という拙著では、いくつかの樹液が舞台となっているが、なかでも一番近い場所にある、ハルニレの樹液は毎年、昆虫酒場としてたいへん賑わっていた。このハルニレには毎夏、カブト・クワガタを狙った人の出入りが多かった。しかし、今夏は樹液の出が悪く、虫たちの姿はじつに少ない。このハルニレには、スカシバ類の穿孔が明らかで、羽化殻も多く観察できていた。
樹液が枯渇した理由はよくわからない。

しかし、お一人様限定のプライベートレストラン?なら、事欠かない。小さなクヌギでも、コウモリガ幼虫が穿孔した場所では、樹液の泉が湧いているのである。それもあちこちに店舗がひしめいている。
ノコギリクワガタ♂IMG_5252.JPG地上高、45センチの樹液酒場カウンタには、ノコギリクワガタが悠々と居座っていた。
そのすぐ隣の酒場では、カブトムシのペアがハネムーン中。
カブトムシIMG_5290.JPG前にも書いたが、例年より、カブト、クワガタの数が多い。


〜お知らせ〜

2008年の夏から、三股町で毎年、8月のお盆頃に開催してきた写真展ですが、今夏は開催致しません。
私の仕事上の理由からですが、もしかしたら11月中に開催できるかどうか、只今検討中です。年内に開催できるかどうかは、決まり次第、またご案内致します。
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