トンボエダシャク、そして赤星病菌とは

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この時期に姿が目につく、トンボエダシャク。
本種の食草ツルウメモドキは、うちの林にも多く自生している。

トンボエダシャクIMG_1563.JPGおっとりとした飛び方に似合わず、近づこうとすると意外や敏感で、すぐに飛び去ってしまう。
しかし、吸蜜しているときには全く無警戒になって、撮影は容易い。

トンボエダシャクIMG_1518.JPG吸蜜しているのは、ネコノチチの花。ネコノチチの花盛りで、他にもハチ類が多数来ていた。
メスグロヒョウモン♀の姿もあった。

ボケの葉っぱに、にきびのような、ナシ赤星病菌が目立つ。
赤星病菌IMG_1604.JPG
葉っぱの裏側から見ると、、、、
赤星病菌IMG_1594.JPG
何本も飛び出した突起は、しゅうしもう「銹子毛」と呼ばれ、内部に「さび胞子」が連なっているそうだ。葉っぱを叩くと、たしかに胞子の粉が舞い飛ぶ。

葉表のにきびのような斑点からは蜜液が分泌されていて、ここにアリなどの昆虫が来て舐めとるときに、遺伝的に+と−の精子が媒介されて、受精するそうだ。なんと、昆虫が受精に介在するというわけだ。

参照文献は「カビ図鑑」(2011年、全国農村教育協会)。


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