迷彩色

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個体数が少ないこともあって、ツマキチョウの寝姿を拝める機会は極めて稀である。今朝、犬の散歩途中で見つけた。ノイバラの蕾に止まっていた。
ツマキチョウ701A7860.JPG撮影する少し前までは陽射しがあったのに、急に曇ってしまった。ツマキチョウはオスで翅端のオレンジ模様がわずかに透けて見える。陽射しがあれば、もっと表現できたのだが、、

そう、歩き始めた頃は、こんな感じの朝だった。

畑IMG_0412.JPG

ツマキチョウは、春の蝶のなかでもスプリングエフェメラルと言えるだろう。平地では3〜4月のこの頃だけ現れる。
高校生の頃、このチョウに憧れた。珍しいチョウでもないが、どこにでもいるわけでもないから、出会うにはちょっとしたコツがいる。そのコツを掴むきっかけは『愛媛の蝶』(井出秀信:愛媛新聞社;1974)から得た
虫との出会いに先立って、本との出会いがあり、私にとっての師匠とは、ほとんどが本である。

さて、今朝のこと我が家の自然観察路を通って、隣の土地に入り込んだ人影を確認。さっそくスクランブル発進だ(笑)。ガサゴソ、薮を切り開いている。しばらくして、闖入者を拿捕。近寄ると向こうから挨拶をしてきたので、点火寸前のミサイルは格納した。
「あ、こんにちわ。お宅の土地とこちらの境界線はどの辺りになりますかね?」
話を聞いてみれば、うちの隣に自動車修理工場を作りたいとかで、土地が狭いので斜面を埋め立てて、造成するトノコト。
「急斜面ですから、下から基礎を作る必要があります。」とは業者の説明。
私曰く、「そんなお金のかかる工事をやらなくても、都城にはいくらでも土地が余っているでしょう。他の場所を探せばいいじゃない!」
まあ、はっきり言って、我が家のすぐ隣に、自動車修理工場は要らん!!

田舎暮らしを求めて8年前に転居。が、その静かな環境もいつまで保証されるわけではない。




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