おかいこさま、ゆうやけ

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延岡市、愛宕山も今日は雨。九州全域、雨模様だったようだ。小雨のなか、観察会の下見で歩いた。愛宕山は照葉樹林の森。こうした森が市街地のど真ん中に保全されている。いや、愛宕山だけではなく、延岡市の周囲の丘や山々には森の豊かな自然がある。 

下見の仕事を終えて、六日ぶりに自宅へ戻った。ずいぶんと草丈が伸びているのがすぐわかった。
雨は止まないが、日没時には空が明るくなった。寝室の窓からの風景。

夕焼けIMG_1404.JPG
「しぜんのひみつ写真館5:ぜんぶわかる!カイコ」(ポプラ社)、は24日配本予定。
このシリーズで、私の前作は「モンシロチョウ」。
レピが2冊続いた。そのレピとは、レピドプテラ(チョウやガの仲間の分類上の学名)の略称。目の前にいる虫が、蝶なのか蛾なのかすぐに判別できないときは、「これは、レピだろうね」と言っておけばいい。大概の方はそれを聞いて、キョトンとしているだろうけれど。

さて、カイコの本はこれで2冊目となった。本誌撮影のためにカイコの飼育を始めたのは昨年の9月。おカイコ様の飼育時期としては、かなり条件が悪く、クワの葉を調達するにはずいぶんと苦労した。庭にクワ畑があればなあ、と切実に思ったものだ。細かい撮影が必要で、飼育は2回続けて行い、その2回目は11月に入ったので温度管理ではさらに工夫がいった。カイコの飼育を通じて、我が家の周辺に生えている桑の分布がよくわかったが、かつてはクワ畑が広がっていたことが信じられないほど、クワの抜根処置が徹底したことが知れる。

カイコの繭色701A0183.JPGカイコの品種は800種を超え、幼虫や繭の色彩、形態も様々。繭色をきちんと写真に表現するためには、できるだけ新鮮なうちに撮影する必要がある。
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