台風15号の爪痕

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三股町 田上

深夜から今朝にかけて、強風が吹き荒れた。「ああ〜、これはけっこう凄まじいなあ」。朝起きて庭に出てみれば、なるほど台風15号の爪痕があちこちに散らばっていた。犬小屋が4m先まで吹き飛ばされていた。犬のチョロは縁側の下に避難していた。さらに目立ったのが、林の中のアカメガシワでは一番の巨木がほほ中段あたりでボキリと折れていた。
台風一過IMG_7850_1.JPG倒れた枝葉が、人工池に覆い被さっていた。このアカkメガシワの幹が折れた理由は明らかで、コウモリガ幼虫の食害である。数年に渡りコウモリガ幼虫がアカメガシワの髄に大きな空洞を残したせいで、幹はその部分が虚弱になっていたのだ。
林の中に降りてみれば、樹高8mほどのヌルデが、根元から折れて倒れていた。
台風一過IMG_7864_1.JPG幹はおもいっきり、裂けている。根際は窪んでウロになっていたが、何かしらの要因でそこが虚弱になっていたのだろう。そういえば、根際では樹液が滲み出ていた。他にもクヌギの落枝が一番多く、かなりでっかい枝まで落ちて、他の小木をなぎ倒していた、これらを片付けるには、数日掛かりそうだ。生木は重いので、これを切り分け、運ぶのは重労働になる。

強風に飛ばされ、家壁にやって来た昆虫も多かった。とくにハラビロカマキリ褐色型が3頭もいた。さらにクヌギカメムシも3頭、へばりついていた。クヌギカメムシもハラビロカマキリ褐色型も、普段はほとんど目にする機会が少ない。ハラビロカマキリとオオカマキリで、羽化に失敗したものもいて、それが強風のためにしっかりした足場を確保できなかったことだと、わかった。
台風一過IMG_7930.JPG写真のハラビロカマキリはまだ生きているが、体の損傷激しく弱々しい。羽化に失敗したオオカマキリの方は、途中で落下して逝ってしまった。花壇の花はすべてなぎ倒されてしまった。羽化脱皮のタイミングは台風が来ようが、それを事前に察知しようがないようだ。

クヌギについていたヤママユの繭の全てが、葉っぱを剥ぎ取られて、むき出しになっていた。こんな光景を見るのは初めてのことだ、


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