コガネグモ、さいごの脱皮

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居間の窓枠に巣網を張っているコガネグモ。
X字型のかくれ帯が、見事だ。(昨日、撮影)

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しかしここまでしっかりX字になるかくれ帯は、むしろ珍しいかと思う。多くは、中央でつながることはなく、しかも4本ならず、2本や1本の筋に省略?している。
何かおかしいなあ〜、とは感じていた。


そして、本日。  
窓を覗いて、「あ!脱皮しているよ!」と声を張り上げてしまった。

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今日の今日まで、ちょっと小振りの成体♀かと、思い込んでいた。
この最後の脱皮で、正真正銘の成体になったのである。
体がパンパンに張っていたのは、満腹していただけでなく、脱皮を控えてのことかと思えた。

コガネグモのかくれ帯について、幼体と成体で作り方に違いがあるような気がしないでもない。幼体のときのほうが、X字を几帳面に作る傾向があるような、ないような。もちろん、幼体のステージにもよるが、これは来春の宿題としておこう。

今日、成体になったメスが、今後、かくれ帯にどう手を加えるのか、注目したい。

アジサイの茂みで、食事中のオオカマキリ幼虫。体長3センチほど。別の場所では体長5センチを超えるのもいた。

オオカマキリ幼虫IMG_7961.JPGヤマアジサイの花粉を食べていたのは、ヨツスジハナカミキリ。
ヨツスジハナカミキリIMG_7942.JPG庭のヤマアジサイは大きくなり過ぎたので冬に剪定したため、花芽がわずかとなり今年の花数は少ない
ヨツスジハナカミキリIMG_7953.JPGセカセカと歩き回り神経質だが、食事に夢中になっているときには、いくら近づいても平気のようだ。葉っぱの上で、身繕いを始めた。

クリの葉っぱを食べていた、ネジロキノカワガの幼虫。
ネジロキノカワガIMG_7914.JPG特徴のある姿だが初めて見たので、まずは講談社『日本産蛾類生態図鑑』で調べてみたら、すぐに本種と判明。

撮影の仕事で必要な飼育虫の世話には、結構、時間が掛かる。飼育容器の洗浄、記録、ときには撮影もありで、あっという間に時間が経つ。
前にも書いたが、こうした室内撮影のために、撮影目的に応じた撮影台を拵えている。ライティングや撮影アングル、倍率によって、工夫を凝らした撮影台だ。

今日は新たな撮影台を組んだ。観察していた虫の撮影のタイミングが近いことに気付いたからで、できるだけ簡素で場所をとらないセットにしてみた。

室内撮影では、フルサイズの一眼レフを使う。あるいは敷地内や近所のフィールドなど近場の撮影も、もっぱらフルサイズ一眼レフカメラが安心できる。
操作性、ファインダーの見易さ、などがその理由だが、機材を酷使して生じるトラブルをできるだけ抑え分散するために、撮影場所や目的によってカメラ機材の使い分けは必要だ。
車で出掛けるときや、遠征の際にはAPS-Cカメラやミラーレスを使うことが多い。
とくに高倍率撮影ではミラーレスの独壇場となった。



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