オオミドリシジミの卵

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宮崎県高千穂町

宮崎県は九州山地を境にして熊本県と背中合わせに並んでいる。九州を人間の上半身に例えるなら、背骨が九州山地で、左右のあばら骨にあたるのが、熊本県と宮崎県とでも言えようか。宮崎県は熊本県と同じように南北にとても長い。したがって、県北と県南では、自然環境にも明瞭な違いがある。それに関連して、文化もだいぶ違う。文化の違いというのは、例えばお酒。北では日本酒の醸造蔵もあり、焼酎も米・麦の良質な銘柄が豊富だが、一方、南に下れば、圧倒的に芋焼酎が主流となる。日本酒は見向きもされず、商品棚に並ぶ銘柄もきわめて貧弱。県南に棲む私だが、正直言って、芋焼酎はあまり好きではない。色々な銘柄を飲んで来たが、結局、麦か米焼酎に落ち着く。まあそれはともかく、今日の写真は先日、23日に五カ所高原のコナラで見つけた、オオミドリシジミの卵。
オオミドリシジミ卵_5A_9111.JPG
関東では平地の雑木林に普通に見られる、オオミドリシジミだが、宮崎県では事情が違う。ということを実際に知ったのは2007年の春のことだった。県南では平地性ゼフが普通ではなく、オオミドリシジミを見たければ、県北のしかもかなり山地に入る必要があると、ある方から教えていただいた。夏のうちに産卵された卵はこのまま、秋、冬を休眠して過ごし、ふ化するのは翌年の4月以降となる。卵の直径は0.9ミリ程度。
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