ミミズク幼虫

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ミミズク幼虫。飼育し始めて一ヶ月以上が過ぎた。しかし、外見上の変化はほとんど見られない。

ミミズク幼虫IMG_5677.JPG餌はクヌギやアジサイなどの水差しを、数日おきに交換している。私にしてはまめに面倒を見ている。
ミミズクの幼虫は冬〜夏にかけて見つかる。しかし、本種の周年経過については今一つ、わからない。5月頃、真新しい羽化殻をよく見かける。ところが図鑑によると、7月に成虫が羽化し、越冬は成虫となっている。そのパターンだと、ツマグロオオヨコバイとほぼ同じ周年経過かと思う。ツマグロオオヨコバイでは、5月ころ産卵し、幼虫期間は長く、羽化するのが8月に入ってから。ミミズクは普通にいる虫だが、数は極めて少ないと感じる。我が家の敷地内でも何回か見つかっているが、少なくともルッキングで見つけ出すのはほぼ不可能に近く、偶然に頼るしかない。一度だけ、家屋内の天井灯に入って死んでいた成虫を見たことがあるが、走光性があるのだろうか。夜の灯りにも来るのだろうか?一度も見たことが無い。

ミミズクのことを詳しく調べるには、まず本種の採集方法を確立しないことには、前に進めそうにない。どの時期、どこに、どのくらい、棲息しているのか調べるには、採集してデータを集積するしかない。無駄とわかってはいても、じっとミミズク幼虫を見つめる。「おい、何か教えてくれないかい」心のなかで、いつもそうつぶやいてみる。

年内に刊行予定の本の原稿書きが始まっている。ずっと児童書の仕事が続いたが、久しぶりに一般向けの本。しかも、これまでになかったタイプの本。構想はだいぶ前からあったが、実際にやるとなると、かなり厄介な問題が多く、なるほど今まで誰も手をつけなかった訳もよくわかる気がする。原稿書きながらも新しい情報を取り入れるべく、締め切りギリギリまで観察も並行して続行中。何様、情報が少ない分野で、自分の目で確かめるしかない、というケースが多い。
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