小さなカマキリ

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今の時期、よく目につくカマキリは、オオカマキリ、ハラビロカマキリ、などの幼虫たち。オオカマキリと思っている個体には、チョウセンカマキリも混じっているかもしれない。オオカマキリだと体長が5センチ程度のものもいるが、大方は3センチ以下と小さい。幼虫だからもちろん翅がまだ無いので、体全体がツルンとしている。

今日の夕方、近所の草むらで交尾していたのは、サツマヒメカマキリ。

サツマヒメカマキリIMG_4003.JPG
メスで体長3.5センチほどの、小さなカマキリだ。
本種は幼虫で冬を越し、成虫となるのは5月半ば頃から。初夏の今頃が成虫期となる。

普通種とされるが、他のカマキリと比べて遭遇頻度はそれほど高くない。うちの庭でもときたま見かけるが、見たいと思っても簡単にはいかない。

写真のカップルは、さらに近づこうとしたところで、ピョンッと草むらに飛び降りて、姿を見失ってしまった。習性も他のカマキリとはかなり異質。

同じ草むらで、ツマグロイナゴモドキ(ツマグロバッタ)のオスの姿が増えてきた。

ツマグロイナゴモドキIMG_4007.JPGまだメスは見ていない。

昨夜は激しい雨と強風が吹き荒れ、窓枠に巣網を掛けていたコガネグモは、少し移動して新しい網を張り直していた。かくれ帯は、今回も下に「ハ」の字型。網の向きが窓枠とはだいぶ斜めにズレてしまった上、高い位置になったので、これまでのように背景を綺麗にぼかした絵柄は撮影できなくなった。
今後も、できれば産卵するまで観察したいとは思うが、さて、どうなるだろう。



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