2015年9月アーカイブ


新宿御苑の昆虫

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東京都 新宿御苑

公園を歩き始めてすぐに、お目当ての被写体を見つけて撮影できた。珍しいものではないが、いざ探すと見つからないものも多い。今取り組んでいる本の仕事で使う写真。気を良くしてゆっくり歩いた。アキアカネ、キチョウ、アサギマダラを見ながら、さらに進むと、オオカマキリの♀がいた。ヨコバイの仲間だろうか、小さな昆虫を食べている最中だった。
オオカマキリIMG_9295.jpg
遊歩道沿いを低く速く舞うチョウがいた。目で追いかけていくと、葉っぱに止まってしきりと口吻を伸ばし始めた。ムラサキツバメだ。
ムラサキツバメIMG_9466.jpg
葉上にはアブラムシが落とした甘露があったようだ。ここにはあとから、キイロスズメバチが来ていた。しばらくすると、ササの薮に潜り込んだヒカゲチョウがいた。
ヒカゲチョウ産卵IMG_9468.jpg
お尻をグイっと曲げて産卵していった。

葉っぱをめくって卵を確認してから、ゆっくり歩き出すと、思わず「えっ!!」と声が出てしまった。大きなクワガタムシの♀がクヌギの幹を歩いていた。
オオクワガタ♀IMG_9326.jpg
体長43ミリ、オオクワガタの♀だ。誰かが逃がしたか、逃れてきたのだろうか?
オオクワガタIMG_9358.jpg
池の水辺にはミナミカマバエがたくさん徘徊していた。
新宿御苑カマバエIMG_9444.JPG
ツマグロオオヨコバイも。
ツマグロオオヨコバイIMG_9341.jpg


午前5時半、いつも通り目覚めるも、都会の人酔いの疲れもあって、6時半までベッドに横たわっていた。朝食は遅めの8時半。
打ち合わせまで、少し時間があったので、新宿御苑の外側の遊歩道を歩いた。大きなクヌギの根元には、ドングリがたくさん落ちていた。クヌギのドングリは、ボリュームたっぷりだ。
クヌギどんぐりP9290010.jpg
人目を気にせずドングリ拾いできるのも、都会ならではだ。都会では人の行為に干渉しない。見て見ないふりが、ごく自然に身に付く。え?拾ってどうするか?
当然、虫の出現を期待してのことだ。いい歳したおっさんが、ドングリ拾いをしている図もなかなか滑稽ではある。

今日は2社の出版社で打ち合わせ。午後7時過ぎ、お疲れさんの会食となる。今宵はここの店でネギ料理を中心に乾杯。
ねぎなべP9290011.jpg
写真絵本が3冊、一般書が1冊、来年には刊行予定。ちょっと重なり過ぎたなあ、とは思う。が、仕事とはそういうものだ、とも思う。多い、少ないの山あり谷ありが、あって当然とも言える。

ノートPCのメールソフトはサンダーバードを使用している。昨日から受信はできても、送信ができなくなっていたが、一旦アカウントを削除して、アカウント設定をやり直したら、送信もできるようになった。Macではたまにこういうことが起きる。

三股町 田上

庭のヒガンバナも、すっかり花盛りを終えた。

ヒガンバナ終わるP9280007.jpg
以前、紹介したショウガの花の開花も終わった。このあとどうなるのだろう?

ショウガP9280009.jpg
残念ながら、訪花昆虫の観察はできなかった。

さて、本日から東京。
着いてすぐに浜松町で、打ち合わせ。今回は飼育中の昆虫を3種、連れている。どれもとても小さい。
焼酎ワンカップに入れたある昆虫をお披露目したのはいいが、店を出るときに置き忘れてしまった。電車に乗ってから田町駅で気付き、慌てて引き返した。店に入るとすぐに、そのワンカップがレジの傍に置いてあり、無事回収できた。「大事なものかと思いました」と店員のおじさんは言ったが、外見では植物の茎がぎっしり詰まっているだけで、何やらわけがわからない物体である。研究資料とでも思ってくれたら幸い。飲食店だけに、虫が入っていると分かれば、話は違っていただろう。

NHKの放送大学で「植物の科学15」という講座が放映されている。講師は京都大学大学院教授の加藤真 先生。今日は「動物との相互作用〜食害・送粉・種子散布」というテーマ。
ホテルでテレビを観ていて偶然知りました。テーマにはたいへん興味があるので、すぐに釘付けになった。じつは3年前に京都での講演会で加藤先生の講演を拝聴し、講演後に楽屋でお話をさせていただいたことがある。タイムマシンがあって、若返ることができるなら、加藤先生の研究室で勉強したい、と本気で思う。

今回携行しているノートPCはMacBook Airだが、今朝になってメールの送信ができなくなった。受信はできている。色々調べて、「アドオンを無効にすると解決した」、という記事があったので試してみたが、現象は改善されなかった。自宅のデスクトップでは正常に送受信できているので、ノートPC上で何らかの不具合が生じているのだろう。こういうこともあるから、そろそろガラケーの携帯からスマホに乗り換えるかな、、、、、いやいや、いりません。

コウモリガ

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三股町 田上

夜、仕事部屋の外灯には、あまり虫は来ていなかったが、でっかい、コウモリガが一際目立っていた。

コウモリガIMG_9229.JPG
朝から雨。昼間は止んだが、夕方からまた降った。
屋外撮影の機材を撤収し、飼育部屋の掃除、整理をしておいた。飼育部屋はだいぶ乱れていた。出版社での打ち合わせの準備、確認、そして撮影、採集、買い物、コイン精米で精米など、慌ただしく時間が過ぎた。うちの米は地元の「ひのひかり」。けっこう美味しい。籾米で購入し、小分けして精米する。

三股町  田上

キノカワガの繭を、近くのカキの葉裏で見つけたのは7月16日。
アオスジアオリンガの繭もクヌギでよく見つかる頃で、キノカワガの繭と見比べたりしていた。
ところが、28日になって、キノカワガの繭に穴が空き、中から出て来たのは、
ヒメバチ科の寄生バチだった。

キノカワガの寄生バチ_5A_8775.JPG刊行予定の本が4冊、同時進行しているので、さすがにめまぐるしい。しかも、撮影や観察も合間で行っているので、なおさらだ。撮影のための準備作業、文献渉猟、写真データ探し、、、、、、。まあ、昔のようにフィルム現像のラボ通いがないだけでも、まだマシかもしれない。と、言っても若い世代の方にはピンと来ないだろうねえ。現像の上がりを早くチェックしたいので、2時間の時間つぶしがたいへんだった。ときおり、現像遅れがあったりすると3〜4時間待たされることも。そういうときは諦めて、また翌日、ラボへ。甲州街道、空いているときは片道50分だったけど、混んでると1時間半も掛かったりした。

三股町 田上

アケビの実から、
「食べ頃だよ」という声が聞こえそうだ。
アケビIMG_9583.JPG
玄関出て、4メートルの道を渡れば、そこがアケビの楽園、というわけだ。これを至福と言わずして何と言おうか。
夜になって、仕事部屋の外灯にアゲハモドキが来ていたので、そっと捕らえてスタジオに連れてきた。

アゲハモドキ_5A_9939.JPGたしかに、ジャコウアゲハの姿にそっくりだ。アゲハモドキというより、ジャコウアゲハモドキ、の名前のほうが相応しいかもしれない。しかし、手に持って臭いをかいでみれば、あんまりいい臭いではなかった。
麝香の香しさとは、まるっきり違う。



胡麻の花

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三股町 田上

昨日の夕方、すぐ西隣の畑で、刈り終えた胡麻を干す作業が行われていた。
といっても、おじいちゃん(Mさん)、一人で作業している。顔見知りのおじいちゃんは、あちこちの畑で働いている。こちらの胡麻畑も、Mさんの畑だ。農家の仕事量は半端ではない。(写真は昨日撮影)
ごまの花IMG_9598.JPG山仕事が停滞しているので、自分も人ごとではない。林に降りてみれば、遊歩道も草むらに覆われつつある。例年ならとっくに草刈り作業をしているところだが、なかなか時間が割けない。あと一週間はどうにもならんなあ、と諦める。

隣の栗林。ここの栗は大きくて、美味しい。無論、勝手に拾うわけにはいかないが。
栗IMG_9670.JPGしかし、ここのクリはミヤマカミキリ幼虫の食害が激しく、幹がボコボコになり台風のたびに幹が折れてしまう。クリの恵みもあと何年先まで続くだろうか。
このクリ林の縁に、オミナエシの黄色い花が、遠くからでもよく目立つ。昨年まではなかったので、地主の方が植えられたのだろう。今日はそのオミナエシでバタバタもがくチョウの姿が目に入った。
ナガコガネグモIMG_9652.JPG
綺麗な花には、毒がある。ナガコガネグモの毒牙に掛かったのは、ツマグロヒョウモンのオスだった。しばらく暴れまくっていたが、クモの一噛みでおとなしくなった。


嬉しい訪問者

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三股町 田上

朝一番にやることは、仕事部屋の外灯を見に行くことだ。
今朝も蛾類がいろいろ来ていたが、中でもマダラミズメイガの飛来は初めてのこと。

マダラミズメイガ.JPG本種の幼虫は、スイレンなど水草で育つ。メイガ類は葉を綴ったり、巻いたりして巣を作る習性があり、そこが面白いと思う。

玄関出てすぐの草むらで、ツチイナゴが羽化していた。うんうん、力んでいるところを見つけたが、他の仕事の撮影をしているうちに、羽化脱皮が完了していた。

ツチイナゴ羽化直後_5A_9700.JPGツチイナゴというのは、幼虫時代は緑色なのに、成虫になると茶色、まさに土色になってしまう。
なってしまう、という表現には、残念という気持ちを現しているが、多分、もしも成虫が緑色だったなら、このバッタは、もっと人気を得ていたかと思うのである。

飼育部屋の半野外スタジオでは、2分間隔でストロボの照明が光っている。インターバル撮影を昨日からやっているのだが、夜間にピカピカ、閃光を放っている。事情を知らない人がこれに気付くと、ちょっと厄介だが、今のところ苦情は来ていない。

コブノメイガ

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三股町 田上

先日、業者に依頼して、テレビアンテナの調整をしてもらった。作業賃金は5400円也。
台風の影響でアンテナの向きが動き、テレビの受信がどこの局も不安定になったり、全く受信できなくなったからだ。私としては、テレビは要らないのでどうでも良かったが、嫁さんが業者を呼んだ。普通の家庭ならそれが当たり前なのだろう。

我が家のテレビ電波受信状態を阻害しているのは、東側に聳える杉林である。年々伸びるので、今回調整してもらったが、いづれまた受信不良が生じるのは目に見えている。今度はアンテナの向きの調整だけでは克服できない事態になるだろう。

さて、杉林といえば、谷津田の奥は今日から、杉の伐採作業が始まった。
伐採作業IMG_9574.JPG杉を伐採するのはおじさん一人だ。しかし、倒れた杉を吊り上げ、それを受け取り長さを揃えて切断、枝落とし、さらに移動車への積み込み、などをロボットのような重機3台が連携作業で手早く行っていた。つまり4人の作業員で、ごっつい仕事をこなしているのである。

重機などない昔なら、大勢の人がこの仕事に従事したのだろう。作業をしばらく見学していて、複雑な気持ちになった。

朝の犬の散歩は仕事も兼ねていたが(いつものことだが)、メイガ類の探索に集中していた。しかしお目当てのメイガは現れず。コブノメイガも多かったが、かなり神経質ですぐ逃げるので、撮影は簡単ではなかった。

コブノメイガIMG_9562.JPG
コブノメイガの幼虫は、イネ科を広く食し、イネの害虫でもある。害虫だからこそ、ちゃんと見て憶えておいてね。



三股町 長田

アカメガシワの樹液は、主にコウモリガ幼虫が穿ったトンネルの開口部から滲み出る。コクワガタとヒラタクワガを覗きに行くと、隣の木の樹液にはマダラアシゾウムシが来ている。今日で、3頭目を確認。

マダラアシゾウムシIMG_8808.JPG体全体が樹皮にそっくりな擬態だから、どこにゾウムシがどういった格好でいるのかもわかりづらいだろう。手で摘まみ上げると、脚を縮めて死に真似をする。

マダラシゾウムシ擬死IMG_8810.JPGしかし、しっかり脚を縮めての死に真似は、ここまで。撮影場所に移動し、さて、カメラを構え直すと、脚を伸ばしたままの、手抜きの真似しか、やってくれない。
ふむ、どうやら、死に真似にも、それなりにエネルギーがいるのではないか、と思えてくる。
死んだふり、これを人がやるとなると、結構、疲れる。もっとも、外骨格の昆虫と我々では、あまりにも事情が掛け離れてはいるが。

三股町 田上

昼間は室内でも30度Cとなり、暑かった。朝一番に、ヒガンバナにやって来たのはナガサキアゲハの♀だった。吸蜜はそこそこ、ゆったりと舞っては、梢で日光浴を数回、繰り返していた。

ナガサキアゲハ♀IMG_9458.JPG ヒガンバナの白花も最盛期の賑わい。
ヒガンバナ白IMG_9440.JPG夕方、お好み焼きの準備をしようとしたら、窓の外の簾に、キマダラカメムシの姿があった。
簾とキマダラカメムシIMG_8789.JPG


キアゲハ

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三股町 田上

濃い霧の朝だった。こういう日は、クモの観察に打ってつけ。霧吹きでは限界があるが、自然の露はしっとりと巣網にまとわりつく。早起きする価値があるというものだ。

庭のヒガンバナも株が増えて、さらに賑やかになった。今朝は、モンキアゲハ、ナガサキアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、アゲハ、そして、キアゲハが舞い降りて来た。

キアゲハIMG_8596.JPG吸蜜の途中、翅を全開にして、しばし日光浴。

ふと、昨年の春にツツジで撮影したキアゲハを想い出した⬇️
キアゲハ春型15A_0968.JPG同じ朝陽でも、感触はまったく別物なのだろう。 よく見れば、翅の紋様の違いもわかる。

彼岸花

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三股町 田上

スモモ、ウメ、ミカン、カキ、そして、クリと、道路を隔てた向かい側(北側)に果樹園が細長く続く。地主の方とは顔見知り。果樹園内の立ち枯れたエノキのでっかい材もいただけることになったが、まだ伐採作業はできておらず、冬に持ち越し。いろんな山仕事が冬に持ち越しとなって、とても忙しくなるだろう。
このところ、道路を走る車が我が家の前で減速するようになった。それは、落ち栗のせいだ。
落ち栗IMG_8398.JPG店頭で買うのではなく、わずかな恵みであっても、拾う楽しみがあったほうがいい。皆さん、栗が気なるようだ。写真画面奥に私の仕事部屋が見えている。今朝、犬の散歩から戻ってみれば、うちの敷地まで落ち栗が何個も転がってきていた。「あ、それなら」といくつか栗を拾い集めてみた。お目当てはモモノゴマダラノメイガ幼虫。すでに中令以上に育っているのが見つかった。成虫になるのは来春である。

台風の被害をなんとか片付けて、そこに例年通り、ヒガンバナが咲き始めた。

ヒガンバナIMG_8407.JPG画面左にある林の中にもかなりの株が咲いているが、それらは花が終わったら、明るい西側に移植するつもりでいる。が、来月もかなり忙しい。忙しいけれど、パソコンに向かっている作業が続くなかでは、たいへん貴重な時間でもある。体動かす作業のほうが、私には向いているようだし、楽しい。

三股町 田上

昨夜、仕事部屋の灯りに飛来した昆虫は少なかった。
その中で、鮮やかな色をした、小さなゴマダラベニコケガ、が目についた。

IMG_8375.JPGスジベニコケガはよく見るが、本種は少ないように感じる。


コマユミの枝尺

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三股町 田上

玄関を出たすぐの庭木に、コマユミが2本、離れて植わっている。今日の写真は先週11日に撮影。
刈ってもすぐに枝を伸ばす、元気のいい樹木だ。そのコマユミの枝には、毎年のこと、初夏とそして今の時期に、ウスイロオオエダシャクの幼虫がいつの間にか、居座っている。

ウスイロオオエダシャクIMG_9181.JPG探すまでもなく目に飛び込んで来るが、その瞬間、私は思わず頬が緩む。恐い顔がにこやかになる。
「また下向きかい!上向きならもっと完璧な枝になるのだけどね」とつぶやく。これも毎年の行事みたくなった。ウスイロオオエダシャクの大きさを見てもらいたいので、手に乗せてみた。
しっかりと尾脚で(美脚ではない)、私の手にしがみつく。ちょっとこそばゆい。

ウスイロオオエダシャクIMG_9209.JPGほぼ熟令かと思うが、昨日も葉っぱをモリモリ食べていた。
成虫の写真を撮りたくて、一度だけ飼育したことがある。成虫の写真は、林に放して撮れたけど、そういう写真はほんとうに面白くない。撮るなら産卵に来たとこrとか、交尾してますとか、自然の姿に迫っていきたい。と言いながら、なかなか実現は難しい。庭の中でもね。

ギンツバメ

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三股町 田上

空の雲、吹き渡る風、庭の草の様子、、、、あちこちに秋の気配がたくさんある。
うるさいアオマツムシの合唱も、しかし都会に比べればたいしたことはない。
夕方、忙しいとはいえ、犬の散歩は飼い主の義務でもある。サボるわけにもいかない。
「う〜ん。そっちじゃないよね。」と行く先を嫌がり、犬が行き先をせがむことも、シバシバある。
だけど、こちらの事情もあるから「うんにゃあ!こっちに行くんだよ!」と、強制連行する。すると、犬も諦める。しぶしぶ、連行されるがまま、歩き出す。ごめんね。

いやいやも、すぐに楽しい散歩になる。途中、地区の知り合いの方と出会す。そこの犬としばし戯れる。ちょこっと、敬老会の話題など話す。う〜ん、いろいろ大変だあ、田舎はね。

しばらくして、白く輝く蛾に出会った。  ギンツバメ、だ。

ギンツバメIMG_9384.JPG カナムグラの群落に静止していたけれど、例年出会う場所から数メートルしか離れていない。と、いうことは、やはりこの付近に、食草があるのは間違いない。写真のギンツバメ、どう見ても羽化直後のピカピカだし。そう、だからギンツバメの食草探しをやらねば、と今季も思うのであります。

三股町 田上

今日もショウガの花が咲いた。午後4時半頃。

ショウガの花IMG_8221.JPGしばらくして再度、様子を覗いてみれば、ササグモの幼体が陣取っていた。虫が来るのかなあ?と、見ているうちにヒラタアブ類がやって来たが、素通りしてシソの花に行ってしまった。

週刊朝日百科「植物の世界」は東京に住んでいるときに、コツコツと買い揃えた、大百科である。さすがに、ここにはショウガの花の写真も解説もあった。解説については花の構造などの記述はなかったのが残念。無論、昆虫との関係などの記述もなかった。

さて、ずっと飼育してきたミミズクの幼虫が脱皮していた。ようやくのこと、翅芽のある終令になった。
見事と言いたいほどの、迷彩模様だ。

ミミズクIMG_8205.JPG
今朝、飼育ケージを覗くと、抜け殻が糸(何の?)でぶら下がっていたので、すぐに気付いた。飼育でもっとも大事なことは毎日、気遣い様子を観ること。もちろん、それが仇になる種類もいるにはいるが。

抜け殻はこちら⬇️ (腹側)
ミミズクIMG_8207.JPGミミズクの生態については、情報がほとんどない。普通種であっても、目につきにくいからでもあるだろう。飼育下という条件付きだが、このままいくと幼虫越冬も有り得るし、成虫になるかもしれない。ともかく、観察情報が少な過ぎる。誰もやらんしね。





生姜の開花

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三股町 田上

菜園に植えてあるショウガの花が咲いた。今朝のこと、その花を撮影したが、次の瞬間、花はポロリと落下した。花はもう萎み終わっていたのだ。落下する瞬間を見れたのは、かなり貴重な出来事であったと言える。次の開花が期待でき、たしかに見る見るうちに花芽が大きく膨らんでいった。そして、夕方になって開花した。

生姜の開花IMG_8184.JPG
ショウガは「大しょうが」という品種。なぜ、今回、開花したのか?その理由を知りたいものだ。
この花を訪れる昆虫がいるのだろうか?そこも知りたいが、ここは日本だ。原産地とは事情が違う。

三股町 田上

朝、牧草畑で夜露をまとったショウリョウバッタのメスに出会った。
ショウリョウバッタIMG_9159.JPG気温も低いままなので、まだ動けないようだった。このところ、庭を歩いていても、足下から次々とショウリョウバッtが飛び出す。うちの庭は、余程、ショウリョウバッタにとっては住み心地がいいようだ。

昨夜のひょっとこ踊りの稽古では、ハッスルし過ぎたせいで、今日は一日、内股の筋肉が痛む。


抜け殻の正体

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三股町 田上

朝、霧島山がくっきりと青空に浮かび上がって見えた。しばらくして、山容を振り向いてみれば、高千穂岳の山頂に、もう雲が被さっていた。
抜け殻IMG_8931.JPGゴミのように写り込んでいる黒い点々は、ウスバキトンボである。撮影しているときには、全く気付かなかった。

毎年、設置している竹筒アパートだが、今はオオハキリバチが数匹、営巣中で出入りが頻繁になっている。さらに、オオフタオビドロバチの巣部屋の泥蓋から、アブ類の脱皮殻(抜け殻)がいくつか飛び出している。
抜け殻IMG_9037.JPG
だいぶ以前から気になっていたのだが、どうやら、コウヤツリアブの羽化殻であろう。つまり、オオフタオビドロバチの幼虫達は、コウヤツリアブの幼虫を育む餌になってしまったわけだ。コウヤツリアブはよく、家壁に空いた小さな穴を見つけると、そこにやたらとこだわる、そういう習性がある。それは、寄主のゆりかごを懸命に探している姿なのである。こんな抜け殻を眺めていると、コウヤツリアブが羽化する瞬間を見てみたくなる、というものだ。今は時間がないけどね。

今夏、うちの近所ではタテハモドキ夏型の発生数が多かったようだ。朝の犬の散歩時に狭い場所で5匹のタテハモドキが草むらから、飛び立った。秋型に比べて、夏型の魅力が減じるのは、翅の裏面から見ても、表の目玉模様が透けて見えることと、裏面にも小さいながら目玉模様があって、表裏の変化に乏しいことだ。
タテハモドキIMG_8901.JPG

今夜も公民館で、踊りの稽古。10数名が師匠の後ろについて踊る。単調な動きながら、かなり疲れる。5分も続けると汗がでる。それでも、皆さんしだいに踊りの格好がつくようになった。これなら20日の本番も何とかなるのでは、と思えた。衣装の確認もあって、来週、もう一度だけ、予行演習をすることになった。

アミ街道

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三股町 田上

日中、室内でも29度まで気温が上がり、外の陽射しはかなりキツかった。しかし、吹く風はもう完全に秋の涼しさ。朝一番の犬の散歩は下の谷津田に降りてみた。昨日、水田に防護ネットを張る作業が行われていたが、例年なら張らない場所だったので、気になった。
防護ネットIMG_8073.JPG上画面の左側はこれまでネットが張られることはなかった。右側は山際なのでイノシシが出入りし易いようだ。道一本隔てただけでも被害は違っていたのだが、今年はどうやらそうでもないらしい。
この道をさらに奥へと進むと、杉伐採のための道造りが行われている現場となる。
防護ネットIMG_8115.JPGここは谷津田の再奥部で、2年前までは稲作が行われていた。しかし、防護ネットを張ってもイノシシに侵入され、収穫はゼロ。私もよく知っている農家の方だが、行政も補助してくれないとつぶやき、ご自身も高齢により体力の限界を感じるはで、とうとう耕作放棄された。
画面右の朝陽を浴びている杉林が伐採されるそうだが、そこへ至るダンプカーなど重機のルート造りをしているわけだ。どうやら広い土場を作る様子は窺えない。工事のペースはいかにものんびりとしている。土砂を運び込むダンプは佐賀ナンバーだ。大きなダンプが谷津田のこの再奥部まで入り往復するために、農道の山際が笹薮で埋もれていたところを伐採して、道が広くなった。途中、シバハギの群落があった場所もササ薮から解放されたので、シバハギが回復するのではないか、と期待もしている。

今朝、谷津田を歩いてみて、ナガコガネグモの成体が増えたことに気付いた。
防護ネットIMG_8089.JPGナガコガネグモと入れ替わるように、コガネグモのメスは姿をほとんど見なくなった。うちの縁側に一匹のメスが残っているが、産卵を繰り返し、ヨボヨボになっている。

タテハモドキの夏型がまだ頑張っている。
タテハモドキ夏型IMG_8063.JPGあわや鳥の餌食になりかけたのだろうか?大きく欠けた左後ろ翅が「ちょっとヤバかったです!」と語り掛けているようだ。夏型はもう一匹いた。
ただ、申し分けないけど、私は夏型よりか、秋型のほうに魅力を感じる。翅の紋様に表裏の大きな違いがあるのが秋型で、そのコントラストがいい。

今夜も地区の公民館に出掛けた。敬老会の出し物が決まり、踊りの稽古があった。最初は安来節のどじょうすくい、が候補に上がったが、小道具など揃わないので、日向のひょっとこ踊りに変更となった。動画で観ているぶんには簡単そうだが、実際に踊ってみるとかなり難しい。踊りの上手な方が指導してくれて助かるが、練習方法を考えないと見よう見まねだけでは、なかなか上達できない、と思った。まあしかし、これも近所付き合いの一つであり、お互いの顔や性格を知り合う場となる。とくに私のように外部から他県から移住してきた者としては。8年間暮らしてきたけれど、地域のことでは知らないことのほうが、まだまだ圧倒的に多い。明晩も練習はあるが、それで終わり。あとは20日の敬老会の本番にぶっつけである。

三股町 田上

菜園に植えてあるショウガの花蕾が気になり、今朝も覗いてみた。しかしまだ開花してなかった。
そのすぐ傍らに、トリノフンダマシがいた。亜成体かな?
トリノフンダマシIMG_8044.JPG大きな腹部を見ていると、いろんな顔が浮かび上がってくる。立体模様がいいね!


三股町 田上

ヒガンバナの傍では、ツルボの花が咲き始めていた。

ノビルIMG_8770.JPGこの花にも、いろんな昆虫たちが蜜や花粉を求めてやって来る。

菜園にはショウガも植えているが、先日のこと、嫁さんが「花が咲くの?」と指差すので、駆け寄ってみれば、なるほど大きく膨らんだ、花蕾のようなものが育っていた。
ショウガの花蕾IMG_8842.JPG植物図鑑で調べてみると、ショウガは熱帯原産なので国内では滅多に咲かないそうだ。花がいつ咲くのか、楽しみになってきた。



線香花火

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都城市 豊満町

クズの花穂では、ウラギンシジミ幼虫が見つかる。どこにでもあるクズ群落だが、花穂がたくさんある場所は意外と少ない。しかも手の届く高さにある場所がいい。ウラギンシジミ幼虫の成長は速いので、まだ大丈夫だろうと油断をしていると、緑色に変色してしまう。

ウラギンシジミ幼虫_5A_9326.JPGウラギンシジミ幼虫のお尻には一対の角がある。その姿だけでも奇抜だが、さらにその角の先端からは、線香花火が飛び出す仕掛けまである。上写真画面では、手前が頭部である。

横から見るとこうなる。画面右側が頭のように見える。しかし、頭は画面左側だ。くどいけど。
ウラギンシジミ幼虫_5A_9330.JPG線香花火を出すのは、他の虫が接近して体当たりしたときなど、外部からの刺激によるもので、自発的に花火を出すことはほとんどない。写真は面相筆で刺激を与えて、撮影した。時々、アリが寄って来ることもあるが、何かの拍子で花火が炸裂すると、アリは狂ったように駆け回る。どうやら、花火は何らかの匂い物質も放っているようだ。外敵を排除するための花火なのか?
私たちは幼虫の出す線香花火を、綺麗だと感じるが、じつはウラギンシジミ幼虫にとっては護身術の一つなのかもしれない。

三股町 田上

居間のカーテンを開けると、濃い霧の朝だった。
霧の朝IMG_8589.JPG画面左下、菜園のキュウリ、ゴーヤーの棚が台風の影響でしなだれているが、これは今日のうちに修繕しておいた。


庭の一部だけだが、落ち枝を整理できたのは良かった。昨日からヒガンバナの花茎が伸びてきたからだ。間に合った!
ヒガンバナIMG_8618.JPG
伸び始めると速い。すでに開花した株もあるが、開花のピークは例年、敬老の日、前後となる。
ジュズダマは小学生の頃から好きな植物。全体の形もそうだが、独特な香りがいい。小学生の頃はとても珍しいものと思い込んでいたから、余計に憧れていたと思う。今は庭にたくさん生えているから、それだけでも幸せになれる。
ジュズダマIMG_8748.JPG長ーく庭のあちこちを滑空していた、ナガサキアゲハの♀。ずっと目で追いかけていたが、やがてハナトラノオで吸蜜を始めた。
ナガサキアゲハ♀IMG_8628.JPG我が家のすぐ下の谷津田を、でっかいダンプが行き来するようになった。何事かと思えば、谷津田の奥の杉山の伐採作業のため、重機を入れるべく、土盛り作業が始まったのだ。しかし、狭い農道はくねっているので、ダンプはゆっくり慎重に走行している。休耕田に土を入れて土場にするのだろう。私としては観察フィールドが潰れるので、ちょっと困るが、しかし、荒れた杉山の伐採はやって欲しい。もっとも、伐採したあと同じ杉山になってしまうのなら、悪循環だ。


ノコギリクワガタ

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三股町 田上

イヌビワの実を抱え込むようにして佇んでいたのは、ノコギリクワガタのオス。

ノコギリクワガタIMG_8564.JPG完熟したイヌビワの実にはよく、ハナムグリ類やカブトムシなどもやって来る。なんかしかし、ノコギリクワガタの体重で、実がポロリと落っこちてしまうんじゃないか。背面に回り込んでみたら、まったく別の事情が窺えた。
ノコギリクワガタIMG_8569.JPG
クモの巣網に掛かって、偉い目に合ったようだ。そういえば、以前、クモの糸に脚が絡み、30分以上空中でもがいていたノコギリクワガタを撮影したことを思い出した。

ミミズク幼虫

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ミミズク幼虫。飼育し始めて一ヶ月以上が過ぎた。しかし、外見上の変化はほとんど見られない。

ミミズク幼虫IMG_5677.JPG餌はクヌギやアジサイなどの水差しを、数日おきに交換している。私にしてはまめに面倒を見ている。
ミミズクの幼虫は冬〜夏にかけて見つかる。しかし、本種の周年経過については今一つ、わからない。5月頃、真新しい羽化殻をよく見かける。ところが図鑑によると、7月に成虫が羽化し、越冬は成虫となっている。そのパターンだと、ツマグロオオヨコバイとほぼ同じ周年経過かと思う。ツマグロオオヨコバイでは、5月ころ産卵し、幼虫期間は長く、羽化するのが8月に入ってから。ミミズクは普通にいる虫だが、数は極めて少ないと感じる。我が家の敷地内でも何回か見つかっているが、少なくともルッキングで見つけ出すのはほぼ不可能に近く、偶然に頼るしかない。一度だけ、家屋内の天井灯に入って死んでいた成虫を見たことがあるが、走光性があるのだろうか。夜の灯りにも来るのだろうか?一度も見たことが無い。

ミミズクのことを詳しく調べるには、まず本種の採集方法を確立しないことには、前に進めそうにない。どの時期、どこに、どのくらい、棲息しているのか調べるには、採集してデータを集積するしかない。無駄とわかってはいても、じっとミミズク幼虫を見つめる。「おい、何か教えてくれないかい」心のなかで、いつもそうつぶやいてみる。

年内に刊行予定の本の原稿書きが始まっている。ずっと児童書の仕事が続いたが、久しぶりに一般向けの本。しかも、これまでになかったタイプの本。構想はだいぶ前からあったが、実際にやるとなると、かなり厄介な問題が多く、なるほど今まで誰も手をつけなかった訳もよくわかる気がする。原稿書きながらも新しい情報を取り入れるべく、締め切りギリギリまで観察も並行して続行中。何様、情報が少ない分野で、自分の目で確かめるしかない、というケースが多い。

胡麻の花

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三股町 田上


台風15号の強風でなぎ倒されていた胡麻畑に活気が戻った。桃色の筒状花が我が家からもよく見えるようになった。「あれ!?雑草ばかりかと思っていたら、胡麻を植えていたんだね」そんな会話を嫁さんと交わしながら、外に出てみた。
胡麻の花IMG_8421.JPG今日は激しく雨が降ったり止んだり。止むと一時、陽射しまであって、妙な天気だったが、ナガサキアゲハ、モンキアゲハ、クロアゲハが、次々と吸蜜に訪れていた。
胡麻の花IMG_8398.JPG

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谷津田の農道上に覆い被さっていた、クリの枝などを、伐採しておいた。伸縮式の長枝ノコを使かったが結構、時間が掛かった。今日は湿度も90%ほどあり、全身汗びっしょりとなった。